分類項目によるお湯の違いー浸透圧

ここでは浸透圧によるお湯の違いについてまとめてみました。
そもそも、浸透圧という言葉自体、日常生活にはあまり馴染みのない言葉ではないかと思います。
浸透圧とは物理化学の用語で、簡単に説明しますと、濃度の異なる2種類の液体を半透膜で仕切ったときに、その膜にかかる圧力のことです。
隔てられた2種類の液体は、その膜を通して同じ濃度に近付こうとしますので、濃度の低い液体から濃い液体側へと水分が移動していきます。
温泉に浸かった時に置き換えますと、2種類の液体は、人間の身体の細胞液と温泉のお湯、そして半透膜というのが人間の皮膚のことになります。
身体の細胞液と浸透圧が等しい温泉のことを、「等張性泉」といい、低いものを「低張性泉」、高いものを「高張性泉」といいます。
浸透圧の低い「低張性泉」では、温泉の水分が体内に移動することで濃度を近づけようとしますので、より水分を吸収しやすくなります。
長時間温泉に浸かっていると手足の指先がシワシワになるのは、このためです。
水分が抜けてシワができるのではなく、水分を吸収したためのシワということです。
逆に、浸透圧の高い「高張性泉」では、濃度を近づけるために、温泉の成分が身体に浸透していきます。
こうしてみますと、温泉成分が体内へ浸透しやすい「高張性泉」の方が、良い温泉のように思われた方がおおいのではないでしょうか。
確かに、温泉成分が浸透しやすいことで薬理効果は高まりますが、その分「湯あたり」を起こしやすい温泉であるともいえます。

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