恋愛小説「初恋」その3

恋愛小説、ツルゲーネフ著「初恋」のお話を続けます。
青年が飛び降りたことで、怪我をしたかどうかはわかりませんが、着地した時のバランスが悪く倒れこんでしまいます。
その後、青年の側に駆けつけたお嬢さんは、優しく彼にキスをします。
私はこの出来事を読んだ時、「なんて女なんだろう!」と彼女を批判すると共に、「どうしてそれほど愛せるのか?」と彼の気持ちがわかりませんでした。
ですが、最後まで読んでいて、彼女は恋愛に対する自分の不満をこの青年にぶつけているような気がしました。
お嬢さんのしぐさや、言動が日に日に色っぽくなっていることから、青年は、お嬢さんが、誰かに恋をしていることを知りました。
その相手は一体だれなのか?
青年は、お嬢さんが恋に落ちた相手をなんとか見つけ出そうとしました。
あるとき、青年はお嬢さんが、ある人の愛人だったことを知るのです。
それだけでもショックですが、その相手とは青年の父親だったのです。
お嬢さんは、青年に対しては、女王のごとく振る舞い、彼を振り回しています。
そんな彼女が、父親の前では従順な奴隷になる様子を、彼は目撃してしまいました。
当然ながら彼はひどくショックを受けたと思います。
こうして、残酷な結末で終わった彼の初恋物語が恋愛小説となっています。
当時、彼は16歳だったことや、初恋だったと言うことで、青年は、本来、女性がどのような生き物なのかと言うことをまだ知らなかったのでしょう。
例えば、これが中年くらいになれば、「ある男性の前では奴隷になってしまう女性」のことも理解出来るのかもしれません。

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