沖縄のモノレール「ゆいレール」とは?

    「沖縄都市モノレール線(ゆいレール)」は、日本の最南端にある公共交通です。ゆいレールは、始点の那覇空港駅から終点の首里駅までを27分で結んでいます。始点から終点の区間には、全部で15の駅があります。ちなみに、「ゆいレール」の“ゆい”は、「助け合い」を意味する「ゆいまーる」という沖縄の方言に由来しています。
    沖縄は1972年まで米国の統治下にあって、戦後行われた交通システムの構築も、米国の方式を受け継いていました。戦前には、公共交通機関として路面電車などもありましたが、米国統治下の戦後は、道路を整備することが優先し、公共交通を整備することは後回しとなりました。
    この車を優先する交通システムの構築は、今でもなお影響しています。沖縄本島の中心に伸びている幹線道路は、米国の道路のように幅が広くなっています。このような環境によって、交通全般で県民や観光客が、車を利用する比率は大半を占めています。
    さらに、本土復帰を期に行われた沖縄振興開発計画によって、経済と人口が、那覇市などの沖縄本島の中南部に集中したことで、交通渋滞が深刻な問題となったのです。交通渋滞を緩和するために、軌道方式の公共交通が必要となり、1982年に「沖縄都市モノレール株式会社」が設立され、2003年にモノレール「ゆいレール」が開業したのです。
    このように、当初からゆいレールは渋滞緩和と、経済と観光の振興に重心をおいて開業しました。そのため、那覇空港を出発駅として、経済の中心となる那覇市街地を縦断する路線となっています。

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