泉質について

    そのほかにも、温泉のお湯の特色をあらわすものに、「泉質」というものがあります。
    泉質は、含まれている温泉成分の違いによって決まります。
    温泉分析書には泉質の明記が義務付けられていますが、分類の仕方や表記の仕方に統一性がなく、大変分かりづらいものになっています。
    分かり辛いものになっている理由として、分類方法を変更したことが挙げられます。
    以前は、食塩泉や芒硝泉、重曹泉といった、11種類の療養泉としての呼び名で表していました。
    昭和54年に、国際基準に合わせて、含まれる化学成分に基づき、化学成分をそのまま分類名で表すことになりました。
    これらは、大きく分けて9種類に分類されています。
    今は、前者を「旧泉質名」、後者を「新泉質名」と呼んでいます。
    しかし、新泉質名は馴染みがないばかりか、化学成分からでは、一般の人には効能なども分かり辛いということで、新たに「掲示用泉質名」というものが付けられました。
    この掲示用泉質名は、温泉成分の種類と含有量によって分類されています。
    つまり、現在では、「旧泉質名」「新泉質名」「掲示用泉質名」と3種類の泉質名が混在しているということです。
    旧泉質名の方が馴染みが深いこともあり、現在でも、旧泉質名で温泉を紹介している温泉地は多くあります。
    そのため、明記されている泉質名にどの分類が使われているかによって、同じ成分を持つ温泉でも泉質名が異なるということになってしまうわけです。
    このことが、泉質名自体を分かり辛くしている原因ではないかと思います。
    環境省では、掲示用泉質名に加えて、旧泉質名を併記するように行政指導を行っているようです。

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